絵本作家で児童文化研究家の加古里子(かこさとし)さんが死去されました。
2018年5月2日に死去、92歳でした。
かこさとしさんの代表作に「だるまちゃんとてんぐちゃん」や「からずのパンやさん」があります。
5歳の娘も大好きで先日も、寝る前にせがまれて、何度も読んだ絵本です。
1年まえに購入してから多い時では1週間の間に、何度も何度もリクエストされて読みました。
登場する物やキャラクターが多いので、子供だけでなく親の私も毎回楽しめる絵本です。
かなり前に作られましたが、とてもオススメの2冊ですよ。
今回は「だるまちゃんとてんぐちゃん」や「からずのパンやさん」の絵本をご紹介します。
だるまちゃんとてんぐちゃんの絵本
「だるまちゃんとてんぐちゃん」は簡単にいうと、こんなストーリーです。
- だるまちゃんは、友達のてんぐちゃんの持っているものがうらやましい
- てんぐちゃんの、八つ手の葉っぱや帽子、下駄に長い鼻も欲しいだるまちゃん
- だるまちゃんの要望を叶えようとしてくれるお父さんや家族
- 思ったものが見つからないだるまちゃんは、自分でぴったりな似ているアイテムを見つける
幼児向けなので、ストーリーは簡単に感じます。
しかし、読んでみると、物や家族など登場人物も多くて複雑なんです。
ここでポイントなのですが、「てんぐちゃん」が持っている同じものが欲しいけれど、全く同じものがない。
似たもので代用するものを探していく「だるまちゃん」の様子が見ていて楽しい。
てんぐちゃんが持っている帽子や下駄などのアイテムに、似たようなものを見つけていく「だるまちゃん」を見ていると、ちょうど娘が探していく過程によく似ていて、親近感がわいてきます。
「だるまちゃん」と娘が同じくらいの年齢であるからこそ、友達を見ているようで娘も引き込まれるのかもしれませんね。
年長や年中にしたら、複雑で少し難しく感じる絵本かもしれませんが、そのことで、何度も何度も「読んで!」とせがまれます。
子供も読むたびに深く理解したり、「だるまちゃんの行動」をマネするキッカケになったりしています。
からすのパンやさんの絵本
「からすのパンやさん」はこんなストーリーです。
- パンやさんのからす夫婦に4つ子が産まれる
- 子供たちが育ち、友達がパンを買いに来るよと4つ子に約束する
- パンを買いに来た友達の要望でいろんなパンを作る
- パンを焼く匂いで、からすのパンやさんが火事だと噂が広がり大勢が駆けつける
- その火事騒動のおかげで、たくさんのパンが売れる
- その後、「からすのパンやさん」は、評判のいいお店になった
この「からすのパンやさん」の絵本は、3~5歳くらいの子供用にしては、登場人物がすごく多いです。
そういう意味では、こちらの絵本も繰り返し「読んで!」とせがまれます。
4つ子が大きくなってからお父さんとお母さんと共に、新しいパンを作るのですが、家族の団結力なども見ていて心温まります。
また火事騒動で4つ子の友達たち、近所の人たちの大勢が駆けつけてきます。
騒動でだた集まった、野次馬精神の「からす」たちも、なぜかみんなパンを買っていくんですね。
そういうところが、絵本として現実とはかけ離れていて素敵だなーと思います。
子供向けの絵本って、登場人物同士のやりとりで心が温かくなるのが大事な気がします。
まとめ
1 だるまちゃんとてんぐちゃんの絵本
2 からすのパンやさんの絵本
を見てきました。
「百聞は一見にしかず」ですよね。
まだ読んでいないようでしたら、ぜひお子さんと読んでみてください!
ずっと読まれてきている理由が、わかると思います。
子供が夢中になる絵本を数多く残していただいた、かこさとしさん。
ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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