子供の勉強の取り組み方に前向きな姿勢がみられないと、親としては「どうにかしたい!」と思ってしまうものですよね。
成績アップを狙うのに、「今度のテストで成績が上がったら、ご褒美ね」とついつい言ってしまいたくなりますし。あの有名な林先生も、「子供の成績はご褒美(お金)で釣る」と断言しています。
でも、親としては子供の成績を上げるためとはいえ、物などで釣ってしまっていいものだろうか?と考えてしまう・・
なので、実際に「子供の成績はご褒美(お金)で釣る!」を実践して、成績上昇に効果があったというプログラムを調べてみました。
あわせて、「わが家ではこんな感じです」をつづります。
実際に効果があったプログラム
ニューヨークで実際に効果があった、民間プログラム「Spark」というものが実施されているそうです。(元の掲載記事)
「Spark」とは、学校の生徒が良い成績を取るとそれに対し報酬を払うというプログラムです。詳細は下記のとおり。
- パイロット用に開発されたプログラムである
- 10の年間試験の評価に準じて報酬を支払う
- 7年生(日本での中学1年生)で最高500ドル(約53,700円)、4年生で最高で合計250ドル(約26,800円)の報酬を支払う
500ドル=日本円で53,700円ほど
250ドル=日本円で26,800円ほど
(※1ドルを約107円で算出。2018年4月19日現在)
実際の成果
- パイロットプログラム実施の2年目には、生徒8000人に合計125万ドル(約1億3400万円)が支払われてきた。
- プログラムに参加している学校の成果では、最高で40%も点数が向上し、市での平均点数を上回っている
(※1ドルを約107円で算出。2018年4月19日現在)
なぜ成績上昇につながったのか
なぜ成績上昇につながったのか・・
結論から言うと生徒たちの中で「直接的なお金という報酬が支払われることによって『学校の成績』と『将来の収入』を関連付けることができる」からだそうです。
そして自分に値打ちがあると感じて、「自分に誇りを持つ心」の向上にも役立つとのこと。また人より高い点数を取ってやると思う競争心も出てきて、刺激となり生徒に意欲を持たせることができると言われています。
大人でもそうですが、実際に仕事をした対価としてお金がもらえるということが、働く意欲を沸かせてくれますよね。そういった、社会では当たり前である仕組みを採用したということなのでしょう。
結果を知って、実際に効果が出ているというのは「納得」でもあります。ですが、果たして全てがそのやり方でまかり通るのかというと、個人的にはかなり疑問ですよね。
ただ、選択肢によっては、実際の成果を踏まえた上で、「採用する価値」はあるのではないかという柔軟性は必要なのかなと思いました。
わが家では
まだ5歳ですが、下記の「約束」を1年ほど前からしています。
毎日簡単なドリルをしてから、テレビを見ること
最初は、特にご褒美としてではなかったのです。「1日のうちで、やらないといけないことは先にやる」という意味で、娘と決めた約束ことでした。
「テレビを見るにはドリルをやってから」という簡単なことでしたが、約束前と比べると、娘の様子がすごく変わりました。(下記参照)
- 自分からドリルを出す
- 集中して短時間で終わる
- 起きてすぐにドリルに取り掛かる
娘の行動の原動力はただ「テレビを見たいだけ」なのですが(笑)
約束前の、ドリルやろうかと声掛けしてもやらない、ページを開いても集中せずダラダラ、お風呂に入るころになっても手をつけないという状況が激変しました。
しかも「テレビを見る」というご褒美のおかげで、毎日必ずやるようになると、親が何も言わなくても思い立ったら自分でやっています。つい最近ですが、この間は、熱が出てほとんどテレビも見れない状態なのに、ドリルだけはやってました。
娘の様子に、親の私も驚きましたが、意欲的な気持ちを継続させてあげられればと思っています。わが家では今のところ、ドリルのこと以外には、ご褒美で釣ることはしていません。
全部のことをご褒美で釣るというのも違う気がしますし、子供の様子で決めていこうかなと思っています。
たとえば、娘が苦手なことだったり、気がすすまないことなどのときは、ご褒美を考えようかなと。ご褒美で釣るということは、選択肢の1つなので、ご家族で相談したうえで、実践を考えたいですよね。
こんな教育法も参考にしています。
【関連記事】
まとめ
1 実際に効果があったプログラム
2 なぜ成績上昇につながったのか
3 わが家では
を見てきました。子供のやる気を物で釣るなんて・・と罪悪感を持っていたりする人には、朗報ですよね!
ただ実践する、しないは、もちろん自由ですし、子供さんにも向き、不向きがありそうです。そのあたりを、どうぞ見極めてみてくださいね。
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