天気によって、頭痛や眠気やだるさが出てきたりしませんか?
梅雨時期になったり、季節の変わり目などに多く感じる体調の変化。
そんな体調不良は「ただのよくあること」ではなく、ちゃんと「気象病」(天気病)と名付けられています。
気になる「気象病」とはどのようなものなのか、また「気象病」になりやすい人も判明しているのでつづります。
また「気象病」の対策に、予防となるマッサージをあわせてご紹介します。
天気で体調不良になる「気象病」とは?
「気象病」とは「天気病」とも言われます。
気圧、温度、湿度の変化によって引き起こされる、さまざまな体調不良のことです。
その不調をまとめて、「気象病」(天気病)と呼んでいます。
なぜ、気象の変化によって体が不調になるのでしょうか?
なぜ気象によって体調不良が起きるの?
その理由は、人間の身体は気象の変化によってストレスを感じるんですね。
感じたストレスに反発して、自律神経が活発になりうまく調整が出来ないため体調不良を起こすといわれています。
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、下記のような身体への働きがあります。
- 交感神経・・血管を収縮させて心拍数を上げ、体を興奮させる働き
- 副交感神経・・血管を広げて、体をリラックスさせる働き
交感神経は身体でいうところのアクセル役、副交感神経はブレーキ役になります。
「気象病」は本来ならうまく調整が出来ている、アクセルとブレーキの役目の調整がうまくいかなくなることで起こるとされています。
また「気象病」の患者は現在1000万人もいるといわれています。
ゲリラ雷雨で症状が悪化するなど、最近になって気象病と判明する患者が増えているとのこと。
昔から「雨になると古傷が痛む」などの症状があったと思いますが、なかなか病名のつくものでもなかったのでしょうね。
ですが、近年になり天気や気圧の変化があまりにも激しくなり、症状も悪化。
そのため、「気象病」と名付けられ、メカニズムが解明されつつある現代病といっても過言ではなさそうです。
今後も患者は増えると専門医も話しています。
その「気象病」の主な症状を見ていきましょう。
「気象病」の症状
- めまい
- 吐き気
- 頭痛
- 肩こり、首こり
- 全身倦怠感
- 布団から起き上がれない
- 関節痛
- 手足のしびれ
- 血圧が上下する
- 動悸がする
- 気持ちが落ち着かない、不安になる
- 目のかゆみ、鼻水、気管支ぜんそくなどのアレルギー症状
引用:http://setagayanaika.com
朝に布団から起き上がれないため、不登校になったり、会社に行けず休職する人も出ているそうです。
そのため、「気象病」は深刻になりやすく専門外来などを受診することも視野に入れていいそうですよ。
また、症状を発症する男女の割合は、3対7で、女性が多いとのデータも。
女性は、身体的にも男性よりデリケートですし、もちろんストレスも受けやすいと思います。
いつもの症状だからと見過ごさずに、きちんと予防していきたいですね。
「気象病」なりやすいのはズバリこんな人
「気象病」なりやすいのは、ズバリ「乗り物酔いしやすい人」です。
一見、「気象病」と「乗り物酔い」に共通点はないように感じますが、共通するキーワードがありました。
それは、「耳」です。
「気象病」と「乗り物酔い」に共通する「耳」の理由は?
乗り物酔いをする原因が、耳の「内耳」というところが揺れることに敏感なためです。
「内耳」とは・・鼓膜の奥にある、かたつむりのような形をした器官をいいます。
また、この「内耳」は、気圧の変化を感知するセンサーのようなものがあると言われているんですね。
「内耳」が敏感だと、乗り物の揺れにも気圧の変化にも影響を受けやすくなります。
そのため、「気象病なりやすい人」は「乗り物酔いしやすい人」という多くのデータがあるそうですよ。
実際に、天気によって体調不良になると本当につらいですし。
気象病になりやすい傾向がどんな人なのかがわかるだけでも、予防や対策ができるので助かりますよね。
「気象病」の予防には耳マッサージ
気象病の予防や対策に、耳のマッサージがおすすめです。
下記の行程のマッサージを、1日3回することで予防が期待できます。
強く引っ張る必要はなく、痛みが出ない程度にするのがコツですよ!
(1)耳を上下横に5秒ずつ引っ張る
(2)耳の横の部分をつまみ、軽く引っ張りながら後ろに向かって5回ゆっくり回す
(3)耳の下に親指を当て、上に人差し指を当てて上下に折り曲げる。この状態で5秒キープする
(4)耳全体を手で覆い、後ろに向かって円を描くようにゆっくり5回回す
引用:http://www.ntv.co.jp
まとめ
1 天気で体調不良になる「気象病」とは?
2 「気象病」なりやすいのはズバリこんな人
3 「気象病」の予防には耳マッサージ
を見てきました。
自分がどんな天気のときに不調になるか、症状などはメモしておくといいそうですよ。
おおよその不調になる天気の傾向などが分かると、事前に予防しやすくなりますね。
症状がひどいときには我慢せず無理はしないで、専門医に相談することをオススメします。
【関連記事】
コメント